彼×友×私



…――放課後。


「朱莉、帰ろっ」


「あっゴメン。今日図書委員ね集まりがあるの」


「えー朱莉もかぁ…宏くんにも先に帰ってろって言われちゃった。宏くんもなにかの委員なのかな?」


「さぁ?」


「っていうか、エライね…朱莉。自分から委員になるなんて。」


「私は本好きだから」


「ふーん…そっか!じゃー明日ね――バイバーイ」


梨架を玄関まで送った後、私は図書室へ向かう。