彼×友×私



「――私は…梨架のことが好きだよ」


もう…ホントのこと言わなきゃ…


「梨架がいたから学校も楽しくて…一緒にいてくれてほんとに嬉しいし、ずっと友達でいたい。だから…梨架が大事だからどうしても言えなかった」


「私は森川くんのことが好き。森川くんのことがずっと好きだったの。ずっと言わなくてごめんなさい…」


軽蔑されるかな…


「――…なにそれ…しんじらんない」


やっぱり…軽蔑された。


「だったら、宏くんにもそれ言わなきゃダメでしょ?私こそ、朱莉の気持ちに気付いてあげられなくてごめん。朱莉がハッキリ言ってくれて嬉しいよ」