彼×友×私



「南、この作者知ってる?最近短編集出たハズなのに本屋になくてさ。ネットも品切れ」


「あ…その短編集持ってる。その作者さん好きなの。」


「うわ、やった!!その本かして?」


「うん、じゃあ持ってくる。森川くんもこーゆう小説読むんだね」


「「森川が小説読むなんて意外――」とか思った?」


「えっあ…うん…――あ!!ううん、そうじゃなくてっっ」


「いーよ、よく言われるし…言われ慣れてますから。」


よ…よかった。


森川くん、普通に話してくれて…かなりほっとする。


すごく気持ちが楽になった。