「好きに使っていいか…」



井崎さんにそう言われ、荷物を持って指定された2階の一番奥の部屋に入る。



『食事は基本的に夕飯しかいらないから。あとは、その時に言う。それと、掃除に洗濯、家事は全部やれ。』



井崎さんは、それだけを言うと自室に閉じこもってしまった。



井崎さんの部屋は、私の向かい部屋みたいだけど。



彼は、お互いの暮らしに干渉する気はないらしい。
とりあえず、夕飯を用意すればいいみたい。



あとは家事をまかされ、それ以外は自由って言われたけど、特にする事もないし、どうしよう。



まあ、とりあえず荷物を整理しようかな。



私に用意された部屋は、どうやら客室みたいでベットもクローゼットもしっかりある。



シンプルだけど、不自由はなさそう。



それにしても、こんな一軒家に一人で住んでるなんて、なんか寂しいよね。



井崎さんって、どんな人なんだろうな。