「土方さん、そういうシけた顔…似合わないって前にも言いましたよね?」

真梨は真顔で言った。

「シけた顔って…。」

土方は苦笑。さっきまでピリピリしていた空気が真梨の一言でふんわりやわらかくなった。
だけど真梨はずっと襖の方を見て、

「ちょっと質問してもいいですか?」

真梨は土方に尋ねた。

「なんだ?」

「総司はこの部屋に入れなくていいんですか?」

「は?」

土方は眉をひそめた。

「え?違うんですか?集合時間に遅れて襖の前で立たされているのかと思いましたよ。あ、それとも近藤さんが総司を呼んだんですか?」

「いや…わしは何も…。」

「あれ?そうなんですか。」