「真梨起きたのか。何の本を読んでいるのだ?」

「歴史の本です。」

「歴史…。真梨は俺達がこの後どうなるか知っているんだよな?」

真梨は本を読むのを止め、

「えぇ知ってますよ。誰がどの様になるかは…大体知ってます。」

真梨はどこか悲しそうな顔をして遠くを見つめていた。

「なあ真梨……1つ聞きたいのだが、芹沢は………近々…身になにか災いが起こるのか?」

土方は遠回しで死ぬのかと聞いた。

真梨は深呼吸すると、

「土方さん…私知っているんです。近藤さんと山南さんと土方さんが何を話していたのか…。山南さん…私の為に最後まで反対して下さったこと。今日、局中法度を発表すること。もうそんな時期なんですね。」

真梨は俯いて小さく話した。