「力が使えるといってもまだ所詮小さな女の子ですよ!?その女の子に人を殺させるのですか!」

今日の山南はいつもと違ってそう簡単には引き下がらなかった。

「だが…仕方ないことだ。」

山南はなにも言えず、ただただ苦しむだけだった。

「近藤さん明日この紙を貼り付けるとする。芹沢からの承知も受けてきた。」

土方はある1枚の紙を近藤の前に差し出した。

「明日…からか。」

近藤の顔は苦い表情だ。

「さあもう夜が明ける。皆が起きる前に解散としよう。」

近藤の言葉で山南と土方は自分の部屋に戻った。
土方は自分の部屋に入ると、真梨は本を読んでいた。

真梨を見ているとさっきのやり取りを思い出し少し後ろめたい気持ちになった。