時は文久3年。9月上旬の真夜中のこと。
近藤さんの部屋には土方や山南がいた。

「歳…あの子を使わずにでもなんとかできるではないのか?」

「だが…今回ばかりは失敗などしてはならぬ。確率に殺めることが出来るのは真梨しかいないんだ…。」

「でも土方さん、あの子の手を血に染めさす気なんですか!?」

「それは…そうだが…。だか確実に暗殺に見せ掛けることが出来るのは真梨しかいないんだ!」

「近藤さん!」

土方は懸命に頼む。こんなにも懸命に頼むのは相当ない。
近藤はどこか悲しそうな顔をしながら、

「…………。明日山崎と真梨を呼ぶとする。」

今度は山南が近藤の名を呼ぶ。