総司は真梨の口に団子一つ入れた。

「美味しい。」

「真梨っていつも反応が薄いですよ。これじゃあ団子が可哀想です。」

反応が薄いって…。どういう反応を見せればいいのよ。

真梨は心の中では愚痴って総司を無視し、練習を始めることにした。

「総司まだそこにいるのですよね?ちょっと眼帯を無くしてしまうから持っててくれませんか?」

真梨は眼帯を外し、総司に渡した。

「真梨…眼帯外していると可愛いですよ。その浅葱色、綺麗ですし。」

総司はわざと真梨の顔を覗き込み見つめた。

「そ、総司…なんですか?今から練習するのです。」

真梨は少し焦り、顔を背け、平助の隣に座った。