真梨はヨロヨロと歩き、武道場を出た。
時は昼前。一時仕事は終わり、今から力のコントロールを練習するため、また庭に戻った。


「あ、総司と平助まだ居たの?」

結構時間は過ぎてたのに…と思ったけど2人ともお菓子食べてたし。

「真梨仕事終わったの?」

平助は団子を食べながら真梨に問いかけた。

「一時仕事は終わったよ。今から力の練習するの。ところで総司、私の分は?」

真梨は美味しそうに食べる総司をちょっと睨みながら聞いた。

「真梨さっきも言いましたよ?真梨の分は買ってきてませんよ。」

「えぇ~。総司は酷いです。私の分は買ってきてないとか。」

真梨は大袈裟にいじけてみた。

「仕方無いですねぇ。一口あげますよ。」