僕は今稽古中。集中しなきゃならないのにできない。

平助は真梨とのやりとりを思いだしていた。

《へ、平助…ありがとうございます。》

まだ人と話すのがぎこちないのか小さな声を出した真梨に平助は変に戸惑っていた。

平助って呼んでもらえた///。
それにありがとうございますって…。
ありがとうっていつも言われてるのに真梨に言われたらなんか照れるっていうか恥ずかしいっていうか…。
てか俺なんで真梨のことばっかり思っているんだよ//。

平助は必死に平常心を保とうと頑張っていた。

ここにも自分の気持ちが分かっていない鈍感がいた。

side~平助 *終わり*