声が聞こえ、真梨は起きた。

「総司が五月蠅いから真梨が起きたじゃねぇか。」

土方は怒りながらも呆れていた。

「アハハ~!わざとですよ。わ・ざ・と!」

「たち悪いわ!」

「本当に総司はたち悪いよ。」

沖田の隣に座っていた、私と同い年のように見える青少年が言った。

「あ、ごめんね。俺は藤堂平助だよ。宜しく!えーと…ま、真梨って呼んでいい…かな?」

「えと…。い、いいですよ。」

真梨はいつものように戸惑いながら話した。

「やった!俺のことは、平助って呼んで!」

「は、はい…。」

平助か…。人の下の名前を呼ぶのは初めてだなぁ…。一ノ宮さんだって下の名前で呼んだことないし…。