「う…ん…。」

真梨は目を覚ました。周りは真っ黒…部屋は真梨しかいない。

外に出るか。

真梨は庭の近くに座った。冷たい風が頬に当たる。
まだほんの少し熱があるせいか、程よい冷たさだと思う。

「あ、オリオン座…」

この時代は電気が無いから真っ黒で星が、くっきりと見える。

自分のいた時代と全然違う。

《お姉ちゃん…》

どこからか声がした。

真梨花?どうしたの?

《ううん…呼んでみただけ…》

そっか。ねぇ真梨花…ここの人達のこと、どう思う?

《どう思うって…真梨花はね、あまり関わらない方がいいと思った。だって…またお姉ちゃんが傷つく…でもお姉ちゃんのしたい方でいいんじゃない?》

…そっか…そうだよね。思うんだけどね、一ノ宮さん何しているのかな…。