すると、

「あれ?痛くない?」

次々に隊士の怪我は治っていった。

「真梨だ。真梨が治してくれたんだ!」

隊士達は喜び、その中にいた藤堂は真梨に駆け寄った。

「真梨ー!真梨だよね?ありがとう!」

「……うん……。」

「真梨?」

藤堂は真梨の羽織りに触れた。異常なほど血が付いていて、何気なく持ち上げてみると、

「重い?」

「良かった…。」

「え?ちょっ…真梨!?」

真梨は意識を飛ばし、倒れた。