「総司!お前なぁ~返事する前に勝手に入るなと何回言ったら直すんだ!」

はぁ…毎日毎日…何回言っても直さねー奴…。

「で…何の用だ?」

「あ…分かっちゃった?」

「何年一緒にいると思ってんだよ。それぐらい分かるんだよ。」

「まあそれはどうでもいいです。本題に入りましょうか。」

さっさと言えよ…。

「今日、見回りの時ですね…変な少女を見つけたんですよ。」

「少女?」

土方は夢の中に出てきた少女を思い出した。

「そうなんです。変な着物を着ていて…目…左目を隠していて…あと首に何かかけてました。」

「何故捕まえて来なかった?」

「捕まえて来なかったんじゃないですよ。捕まえられなかったんです。」

「何故だ?」

「逃げ足が速かったんです…野生のように。」

「意味分かんねーよ…捕まえられるだろうが。」