声が聞こえた。

「誰?彼って?」

真梨は目を開け、空を見上げた。

《もうすぐやって来ます。見つけなさい。》

「教えてください!誰を見つけるのですか?」

真梨は空に向かって叫んだ。

《その鍵が教えてくれます。》

優しい女の人の声はだんだん小さくなり聞こえなくなった。
と同時に、鍵は光り、真梨は首から外すと素早く飛んでいった。

「あ、待って!」

真梨は急いで土方の部屋に向かい襖を開けた。