パラドックスガール

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両手を塞がれ、顔を寄せられ、身動きがとれない。


「ねぇ」


「やだって言ってる」


「聞きたいの。」


「―…もうっ」


あたしは意を決し、玲央から両手を振り払う。
いきなりのあたしの行動に、玲央は目を見開いた。
その一瞬の隙をついて、あたしは玲央のカッターシャツの襟元を両手で掴む。


「わっ」


バランスを崩した玲央が慌てた声を上げるが、そんなの知らない。
あたしはバランスを崩してる玲央の頬に唇を寄せた。



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