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「玲央、玲央ってば!」
名前を呼び続ける。
教室に向かっているらしい玲央は、いつもならあたしに歩調を合わせてくれるのに、今日は歩調が早い。
そのため、あたしは小走りになる。
「玲央、」
「…」
「ちょ、うわぁ?!」
「!」
歩調についていけず、つまずいてそのまま廊下にダイブ。
繋がれていた玲央を道連れにしようとしたが、やはり玲央と言うべきか、バランスは崩したがそのままの姿勢を維持したままだった。
「ごめん茗子、大丈夫?」
「…大丈夫じゃない……」
繋いだほうの手を引っ張ってあたしを立たせる玲央。
眉が下がってしまっているから、かなり悪いと思ってるらしい。
「どうしたの玲央。なんか変だよ?」
空いたほうの手でスカートについた埃を払いながら、あたしは尋ねる。
すると玲央は一瞬ピクリと反応した。
「玲央?」
「…さっきのやつ何?」
.
「玲央、玲央ってば!」
名前を呼び続ける。
教室に向かっているらしい玲央は、いつもならあたしに歩調を合わせてくれるのに、今日は歩調が早い。
そのため、あたしは小走りになる。
「玲央、」
「…」
「ちょ、うわぁ?!」
「!」
歩調についていけず、つまずいてそのまま廊下にダイブ。
繋がれていた玲央を道連れにしようとしたが、やはり玲央と言うべきか、バランスは崩したがそのままの姿勢を維持したままだった。
「ごめん茗子、大丈夫?」
「…大丈夫じゃない……」
繋いだほうの手を引っ張ってあたしを立たせる玲央。
眉が下がってしまっているから、かなり悪いと思ってるらしい。
「どうしたの玲央。なんか変だよ?」
空いたほうの手でスカートについた埃を払いながら、あたしは尋ねる。
すると玲央は一瞬ピクリと反応した。
「玲央?」
「…さっきのやつ何?」
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