私の想いを伝えきると、

彼は『じゃ』と言いながら
私の前から姿を消した。

私は、
その消えつつある彼の背中を
呆然と見つめる事しか
出来なかった。


やっと教室に戻ると、
莱が、私の帰りをずっと待っててくれていた。

莱『おかえりっ!!』

華音『…ちゃんと伝えられたよ』
莱は、その言葉を聞くと、
私を強く抱きしめた。

莱『よ‥くがんば…ったねっ』


華音『莱…?泣いてるの…?』

莱『だってさぁー…!あの超内気な華音が自分の気持ち初めて
人に伝えられたんだよ‥!?』

華音『莱……』

莱…ありがとう…
私、本当にいい友達に
恵まれてるよ………――――――――――