――――中3の夏。 私は、ある同級生の男子を 好きになった。 友達としてではなく、 『恋愛』として。 そして、ある日、 私はようやくその相手に 自分の気持ちを伝えることを 決心した。 体育館裏に呼び出し、 告った。 相手の人は、やけに冷静な趣で、私との時間をすり抜けていった。 顔を赤らめる訳でもなく、 動揺するのでもなく、 ただただ、私の顔を見て 話を聞いてるだけだった。