ひとりで歩く

教室までの帰り道は、


酷く長くて、苦しかった。



思い返せば、
わたしに恋愛なんて無理だよ。


美意識だって
ほかの子達よりも全然 下だし、

可愛くないし。


すぐに突っ走っちゃった自分に、少しばかり腹が立った。




恥ずかしい。
時間が戻ってほしい。
こんな現実消してほしい。


今のわたしの頭の中は、

『落胆』の2文字しか
浮かんでこなかった。