キーホルダー

私たちは、クラスが一緒だから一緒に教室に入った。
「おっはよーっ!」
美夜はドアを開けて中に入った瞬間みんなに挨拶をした。
「おっ、今日は美夜はぇーじゃん」
クラスの男の一人が声をかける。
確か名前は…忘れた。でもみんなよっちゃんって呼んでる気がする。
それからよっちゃんと美夜は軽い会話を交わしながらケラケラ笑っていた。
私はそのまま自分の席まで行ってイスに座った。
いつものように机に鞄を置いて少しボーッとしていると、
「おはよう、奈莉ちゃん」
そう言って中学校に入ってから友達になった可愛いらしくておとなしい小夏が話し掛けてきた。
「あ、おはよ」
私も返事をする。
小夏は私の隣の席のイスが空いていたから座った。
それから小夏がゆっくり口を開いた
「ねぇねぇ、奈莉ちゃんって好きな子とかいる?」
…あー…。
「んー…どうだろ」
私は軽く返す
「えー、いるの?いないの?どっちー?」
小夏はしつこく聞いてくる。私はめんどくなくなって
「いるけど…」
そう言ったとたん、小夏の目が好奇心いっぱいでキラキラ輝いた。
「わーぁ!誰だれ〜?!」
誰って…そう簡単に言えるもんじゃないじゃん…
私はしばらくただ黙った。そして私は口を開いた
「じゃぁ…」
「ん?」
「小夏の好きな人は?」
そう行ったとたん小夏の顔はみるみるうちにりんごのように真っ赤になった。
コロコロ表情かわるなぁ…そう想いならが小夏の顔を見ていると
「こっ小夏の…好きな人はぁ…」
そう言って小夏は私の耳にグロスの付いた唇を近づけて
「よっちゃん…」
と、小さな声でつぶやいた。
?!
「よっちゃん?!」
つい、大きな声で言ってしまった。
小夏は目を見開いて顔を真っ赤にしている。私があまりに大きな声で言っちゃったからどうも美夜と話していたよっちゃんに聞こえたらしく…
「ん?」
後ろの方から男だけど男のわりには高い声が聞こえてきた。
「あー…」
めんどくさ…自分としたことが…
私はおとなしい小夏がまさかちょっとチャラい系のよっちゃんが好きなんて意外すぎた。