誰よりも 何よりも愛する彼の 先に広がる輝かしい未来を この手で 消してしまうくらいなら 彼女は躊躇うこともせず 暗い海へと飛び込んだ 泡へと消えていく その刹那 人魚姫はきっと それはそれは綺麗な顔で 微笑んでいたのだろう