「え・・・えぇっと」
私はあからさまに「困ったチャン」な顔で二人に訴えた。
どうか見逃してほしい。この話題だけは私に話を振らないでほしい。そんな願いを込めての「困ったチャン」だ。
だがしかし、二人の頭の中に「容赦」の文字はないようだった。
「アキはどうなのよ、あの先生。よっぽどコーヒー臭かったら、文句いってやってもいいのよ?」
「あ、いや・・・そんなことはないんだけど」
ぼそぼそと答えた私の声は、すぐに姉の弾丸ミサイルのようなでかい声につぶされる。
こういうところでも弱肉強食なのだ。
「そうだそうだ。カエルなんて見てたって、目の保養にすらならねえだろ。なんならもっとイケメン講師のいる予備校にでも行ったらどうだ」
この二人のあまりにもひどい言いように、私の心はもはやボロボロの雑巾意外の何物でもなかった。
