恋するキチガイ、ここで大きな賭けに出る。
次に先生が戻ってきたら、単刀直入に聞いてみる決意をしたのだ。
もう付き合いだって長いんだし、別に先生だって不審がらないだろう。
自分で言い聞かせたものの「付き合いだって長いんだし」という言葉に、胸の奥が踊り始める。
その場で歌いだしたいような気分にもなったが、とりあえずは我慢だ。
全くここまで来ると、自分のことながら何が何だかわかりゃしない。
「どう、できた?」
そうしてにゅっと現れた王子の愛らしい顔に酔いつつも、私は平常心を保つことを優先した。
なんたって、私の作戦が、先生との距離が、縮み始めているのだから。
