「春川さーん」 「な、なんですか?」 まるで宙からぶら下がったような声で、先生は私の名を呼んだ。 「お願いがあるんだよね。聞いてくれる?」 「あ・・・内容によりますができることなら」 とりあえず当たり障りのない感じで答えたのだが、酔っている先生からの要求はおぞましいものだった。 「もう一回、あの時みたいにチューしてくれない?ここに」 明らかにただの変態中年面丸出しで、自分の右頬を指差した。私が恋した加藤先生は、ただの変態中年に姿を変えたのだ。