「せ、先生・・・て、転勤するんですか」
駆け足で先生のもとへ走ったせいか、息が苦しい。
ハアハアと呼吸を繰り返す私に、先生は困った顔を浮かべた。
「大丈夫?その様子からして、だいぶ走ったみたいだけど・・・」
「ついさっき先生が、転勤するって聞いて・・・」
「そっかそっか。ごめんね、俺がちゃんと言えばよかった」
先生はそう言って、悲しそうな顔をしている。
「先生、あのね・・・私、先生に言わなきゃいけないことがあるんです」
「お?何かな、改まって・・・」
単刀直入に切り出した私に、先生の目は一層丸くなった。
私はスッと息を吸って気持ちを整える。
今なら、言える。
