とろんとした足取りで、いつも通り廊下を通り過ぎていく。
立春も過ぎて日が長くなってきた今、授業が終わるころもほんのり外は明るい。
ぼーっとしながら歩く私の後ろから、誰かの足音が迫ってくる。
にょきりと耳を立てた私。
「加藤先生足音識別センサー」によれば、加藤先生とは別の人間の足音だ。
軽快でやや速足なその足音は、私の背後のぎりぎりに迫ったところで止んだ。
「ちょっと、君。春川さんだよね?」
そう言われてのそっと振り返ると、そこにはいつぞやの小太りメガネの先生がいた。
「あれ、確か・・・森先生ですよね。どうしたんですか?」
森先生の口から、衝撃的な言葉が放たれる。
