最悪な思い出ができたのと同時進行で、私は最悪な気分である。 自らの奇怪さを呪うようにして、私はうつむきながら玄関へ向かった。 なんだかもう、自分の姿を誰にも見られたくない。そんな気分だ。 そんな時に限ってなぜ、私の後方から「あの」足音が迫って来る。 「とつとつとつ、ちゃりちゃり」 「まさか」と思った2秒後、すぐに疑惑は確信へと変わった。 そう。あの「加藤先生足跡識別センサー」が狂うわけないのだ。