そうして私は電車に乗っている間、ひとつの真実を見た気がした。 それは・・・・ 妄想しているときが、一番の幸せなのではないかということだった。 嬉しいはずの好きな人からのキス。 それなのに現実は、あまりにも想像の域を超えていた。 妄想だけにしておけばよかったのか。 私にはもう、何が何だか分からなかった。