「わわっ」 駆け寄ろうとした私は、ひっくり返っている先生の足に躓いた。 そうして身体はどんどん前のめりになっていき、そのまま私は愛しの先生に向かってダイブしたのだ。 神さまはどんな意図を込めて、こんな魔法をかけたのだろうか。 おそらく偶然が重なったと思われるのだが・・・・・・ なんと上に覆いかぶさった私の口と、先生の口が重なってしまったのだ。 とうとう妄想が現実になってしまった。 恐ろしい非常事態である。