「ぢゅーーーーーーうーーーー!ぢゅうぢゅうちゅうーーーーー!ぴっぴかちゅーーーーーーーー!!!!」
この世のものとも思えない絶叫が、静かすぎて仕方ない教室内に響く。
声もでかいのだが、内容もすさまじく意味不明である。まるでコメディ漫画の一こまである。
漫画の主人公になったつもりはないのだが、とにかく今の私は人間離れがとんでもない。妄想は人の人間的理性をかき乱すらしい。
響くというよりむしろ、建物を壊す悪意さえ感じられるその叫び声は、おぞましい。
脚本はうまくかけた。上出来だった。先生も私も見事な名演技を披露した。
だがしかし、それが脳内で制作されたフィクションであるとなれば・・・・
やはり妄想には、ブレーキが必要だったのだ。
