そう答えた直後、何秒間の沈黙が部屋中を包む。 「・・・?」 少しだけ不安になった私は、辺りをきょろきょろと見回す。なんたってここは暗室。 先生の顔だってはっきり見えないのだ。 「よく正直に言ってくれたね。俺もちょっとだけ嬉しかったんだ」 そう言って月明かりに照らされた先生の影は、メガネをはずしているように壁に映る。