そんな私の能天気丸出しな高笑いを聞いてか、彼も彼で肩の荷が下りたような。
そんなほっとした顔を見せたから、当然私も嬉しくなるわけだ。
「早く言ってくれればよかったのに!」
「ごめんね。僕も姉さんと君が似てなさ過ぎて、正直よくわからないところがあってね」
「そうだったんですか。うーん、とりあえず・・・どこで知り合ったんですか」
ベタな質問を投げかけた私。ベタとはいえ、とっても気になって仕方ない。
彼の次の答えを、目を輝かせながら待った。その間およそ数秒間。
「大学の友達だったんだ。専攻も同じで家も近いねって話になって。僕はね、つい何年か前に駅前のマンションに引っ越してきたんだ」
「へえー。お姉ちゃんそんなこと私に一言も言わなかったんですよ!」
「ははは、アイツらしいな・・・そうだそうだ!いつまでも「お兄さん」じゃあれだから・・・」
「?」
そう言った彼は、自分の首から下げている名札を指差した。
「僕、橋本優太って言うんだ。名前まだ教えてなかったもんね」
そう言われてぴかっとひらめいた私も彼と同じように、自分の名前を名乗ったというわけだ。
「あ・・・春川秋です。はじめまして!」
そうしてこの日は、疑惑が確信になったというわけである。
