私の問いに、彼は珍しく目を見ずに答えた。
・・・相当恥ずかしいのか。
「はじめてあなたに会った時はね、妹だって知らなかったんだ。あの日君のことおんぶしたままうろうろしてたら・・・」
「・・・」
「彼女が・・・君の姉さんが、君のこと探してて」
やはりお姉ちゃんの言った通り、彼も「彼女」とはっきり認めた。
それについてさっきまでジェラシーを燃やしていた私はと言うと。
「やっぱり彼女だったんですか!よかったです、謎が解けて~」
意外にもあっけらかんとして笑っていた。奇人は不思議なところで鈍感さを見せるものだ。
