ひきこもり女学生の脳内断面図










しばらく目的もない私は、とりあえず千宿で電車を降りた。








そうして自分の足にまかせ向かった場所、それは以前加藤先生と母の怪しげな取引がうかがわれたあの本屋。









予備校が終わってこれからの予定がない私は、店の中を当てもなくぶらぶらしていた。








「何か答えが見つかるかもしれない」そう思った時、私はいつも無意識のうちに本屋に来る癖があるらしい。









雑誌を手にとってめくったり、派手に宣伝されているハードカバーの最新作の本を手に取ったり、やることは特にないのだ。








コッコッコッ・・・







そんな無防備な自分に向かって、誰かの足音が迷わずに迫って来る。