ひきこもり女学生の脳内断面図









帰り道。






冬の6時は、もう真っ暗である。夕方と言えど、その暗さは真夜中にも等しい。







とぼとぼと追剥にあった愚か者のような気の抜けた足取りで、私は予備校の玄関を出る。








真冬に髪を切ったおかげで、外の気温の寒さを、私は瞬時に感じ取る。







私はそのまま、時折強く吹いてくる風に包まれながら、駅を目指して歩く。







今日はまっすぐ家に帰る気分ではない。






どこか寄り道をしようと考えている私は、いつもは乗らない地下鉄の駅の方へ歩いた。