ひきこもり女学生の脳内断面図









そんな私がついた場所は、いつもの予備校ではなく「普通の予備校」だった。






こんな普通の場所だったかな。一人建物の中を歩く私は、冷ややかに笑う。







長い髪を失ったおかげで、一時的に恋の魔法から解き放たれた私。







そんな私の目に映るのは、バラ色の予備校ではなくて、ただの予備校。







恋の魔法のおかげでピンク色に色づけられていたものが一瞬にして、色を失う。






そんな私の目に、加藤先生はどう表現されるのか。私はそんな先生のことをどう感じるのだろうか。








不思議と、恐い感じはしない。







教室に入り、私は力なく荷物を椅子の横に置いた。