「おーいおーい・・・寝ちゃったか。どうしよう」 そのまま夢の世界へ旅立った私を背中に、スーパーのお兄さんは商店街の真ん中で困り果てている。 知り合いってほどでもないし、自宅もどこだかわからない。 起こすのも悪いし・・・彼が途方に暮れていたその時。 正面から小柄な女性が、歩いてきているではないか。 お兄さんはその女性に気づくと、じっと見つめた。