「大丈夫?大丈夫?」 はるか遠くの異国から、誰かの声が聞こえる気がする。 ちなみに気のせいではなくて、本当に人が呼びかけているのだが。 その声にこたえたい気持ちはやまやまであるが。 しかし、この熱すぎる頭のおかげで半分意識が沈没している私。 もう何が何だか、わからない。 自分を助けてくれた人には感謝したい気持ちはあるが、私の意識は暗闇の底に沈みきった。