「私、ぽっちゃりしてる中年のスリーサイズ集めるの趣味なんです」
「中年・・・?」
意外にも加藤先生は、ふいに私の口から出た失礼極まりない「中年」という単語に反応したようだ。
「あ、間違えました。おじさま・・・そう、おじさまです」
気まずくなった私は、顔を伏せながら言い直した。これだから習慣と言うのは恐ろしい。
「女子高生がオヤジのスリーサイズ集めを趣味にしてるなんて、信じられんけどねえ」
もう一方の先生は、客観的にそう言った。
確かにそれは事実だし、現に私は加藤先生以外の中年のスリーサイズなど興味もないし、むしろ知りたくない。
それでも今は、この場を逃げ切るしかないのだ。
