かなり通路を進んだところで、ようやく地上への階段に足がかかった。
その階段もおりゃおりゃと豪快に登っていくお姉ちゃん。多分その先には母がいることであろう。
必死な背中を見れば、お姉ちゃんの気持ちはよくわかる。
あと一歩、あと一歩、あと一歩・・・
ようやく地上へでた私たちは、ひとまず呼吸を置いた。
ずっとふさがれていた天井が吹き飛び、広い夜空が視界いっぱいに広がる。
目の前には若い人たちでにぎわう広場に、お昼の番組の生放送が行われている建物がある。
「よおし。とりあえず一段落だな。はぐれないでついてきたか」
「うん・・・」
少し疲れた声で、私は答える。
「よし、それでこそあたしの妹だ。あともう少しだから、真実をこの目で確かめようぜ」
にやにやと笑ったお姉ちゃんは、それでも赤信号で引っかかってる母から目を離してなかった。
