ひきこもり女学生の脳内断面図











快速列車は、夢のように千宿まで私たちを運んでくれた。







ごそっと人が降りてく中で、母の背中も動き出す。







「やっぱりな」と目を輝かせたお姉ちゃんは、人ごみに乗ってさりげなく母の背中を追う。






その人ごみに乗ってさらにお姉ちゃんの背中からはぐれないように、私は精いっぱいひっついて行った。







ホームに降りれば、そこも人だらけ。さすが都心である。






狭いホームから落っこちないようによたよた歩く私と、ひたすら母の背中を追うお姉ちゃん。







人が多くて動きずらいが、それは母にとっても同じこと。ゆっくりした足取りで追ったほうが、確実に見失わないのだ。






ヒールを穿いてる癖にすたすた歩いて行くお姉ちゃんの背中だけを、私は見つめていた。