「これは護身用というやつだ。
・・ま、それはさておきだね、シャーロット。
君の腕を見込んであのお嬢さんを助けに行ってもらえるかな?」
「承知いたしました、旦那様」
まるでロボットのようにぺこりと一礼すると、シュッと女性の姿が見えなくなった。
そして。
カキィンっ・・・!!
「その手を放しなさい。そして即刻立ち去りなさい。
貴方のような汚れた人間を生かす価値はありませんが・・・
旦那様が殺すなと命じました。それに従うのみです」
従わなければ、殺す。
目がそう語っていた。
首に突き付けられた剣は重そうで、つかの部分にはたいそうな装飾。
こんな重そうなものを瞬時に抜き去って隙をついてしまうとは。
相当腕のたつ剣士だろう。
「ひ、ひぃぃぃ・・・っ!!!!」
老人は一目散に逃げて行った。
アンリはしばし呆然として腰が抜けたのか立つ事ができない。
するとそこに、慌てて母親が走り寄って来た。
「アンリ・・・!!大丈夫、けがはない?!」
「大丈夫よお母様。心配かけて、ごめんなさい・・・・」
「よかったわ、無事で・・・!!」
強く抱きしめられた腕の中で不安が解けたのか泣きそうになっていると、
先ほどの女性が一礼するのが見えた。
「あ、あの!!」
「お礼の方は結構です。旦那様の気まぐれでございますから」
「え・・・」
「この街は旅人にとってはかなり危険な場所。
武装したガードマンもいないようなら、すぐに立ち去る事をお勧めします」
そう言ってもう一礼し、先ほどの狐男と去って行ってしまった。
「行っちゃった・・・・」
不思議な人達・・・・。
・・ま、それはさておきだね、シャーロット。
君の腕を見込んであのお嬢さんを助けに行ってもらえるかな?」
「承知いたしました、旦那様」
まるでロボットのようにぺこりと一礼すると、シュッと女性の姿が見えなくなった。
そして。
カキィンっ・・・!!
「その手を放しなさい。そして即刻立ち去りなさい。
貴方のような汚れた人間を生かす価値はありませんが・・・
旦那様が殺すなと命じました。それに従うのみです」
従わなければ、殺す。
目がそう語っていた。
首に突き付けられた剣は重そうで、つかの部分にはたいそうな装飾。
こんな重そうなものを瞬時に抜き去って隙をついてしまうとは。
相当腕のたつ剣士だろう。
「ひ、ひぃぃぃ・・・っ!!!!」
老人は一目散に逃げて行った。
アンリはしばし呆然として腰が抜けたのか立つ事ができない。
するとそこに、慌てて母親が走り寄って来た。
「アンリ・・・!!大丈夫、けがはない?!」
「大丈夫よお母様。心配かけて、ごめんなさい・・・・」
「よかったわ、無事で・・・!!」
強く抱きしめられた腕の中で不安が解けたのか泣きそうになっていると、
先ほどの女性が一礼するのが見えた。
「あ、あの!!」
「お礼の方は結構です。旦那様の気まぐれでございますから」
「え・・・」
「この街は旅人にとってはかなり危険な場所。
武装したガードマンもいないようなら、すぐに立ち去る事をお勧めします」
そう言ってもう一礼し、先ほどの狐男と去って行ってしまった。
「行っちゃった・・・・」
不思議な人達・・・・。


