「えっ…なんで先輩が?」
私の目の前で立ち止まるゆう。
高校の明らか先輩で私が一番苦手だと思っていた人。
「静香だよな?」
あきらかゆうだ。
「なんで先輩ここにおられるんですか…?」
「俺がゆうだから。」
はい。
私は言葉がでなくなった。
「しかも、ここ俺バリバリ地元やで」
…。
ストップTHEゆー!
地元?
ここが?
「ちょい前までここ住んでたし。」
えっ…。
ってことは、小学校、中学…一緒?
「まあ、俺4つ上だけとな♪」
は…はあああい?
「もしかして私ってわかってましたよね?」
「当たり前じゃん♪てか俺ゆうって名前じゃないから♪拓哉って呼んで♪」
まずはじめに嘘の名前を教えてたのね!
うちめっちゃ嘘つかれてるじゃん!

静香
16歳。

拓哉
19歳。

私は、なにもかも嘘をつかれていてそれなのに会った…。
ばかじゃん!
いまさらながらの後悔はむなしかった。

「えっと…先輩彼女さんいましたよね?」
「いるよ♪ばれたら殺されるねw」

いやいや”w”じゃないでしょ!

「だから、言っちゃだめだよw」
「は…はい…。」

なら会うなよ!
いやいやまずはじめに…

「タメ口つかっちゃってすいませんでした!!」
「気にしないでいいよw」

気にしてよ!
軽く流されて話をし始めた。
なんで約束しちゃったんだろ…。
よりによって、学校内で嫌いな部類にはいる…。
てか私の嫌いな部類ってのは…
チャラい
髪染めてる
いかつい
なんだけどさ…
これを全て兼ね備えてる、超絶に嫌いなタイプが先輩。
今すごく帰りたい…。
とも言えずに…。

「とりあえず、ここ知り合いの家近いから移動しね?」

とま、そこから20分はかかる公園に私達は移動した。
もちろん、そこまでの会話は0に近いもので…。
とりま謝りつづけた。
年上すぎるよ。
運命とか訂正。
タイプじゃないし、年上嫌い。
いかつい人むり。
きもい。
しか頭の中を過ぎらなかった。
死んでも口にはださない。
てかもう一生会いたくない。
会おうって言われても断る…。
先輩だけどさ…。
学校できまづくなりそう。
でも会いたくない。
それしか浮かばなかった。
はあ…ため息つきたい。