男勝りな私の恋の仕方。



家に帰ると風呂に入り、ベランダに出た。
月が高い。


…とっかえひっかえ

…トラウマ

…イジメ

…人殺し


これは本当だろう。
高梨は…関さんを怒ってたけど、実際…まだ好きなのかな。
なら、復縁させた方がいいし…

でも高梨が暴力ふるうようには見えないし。


関さんと復縁したら私は仲良く出来ないよな…


まあ別にもともとは嫌いだったし。
関係ないし。


…イライラするけど。


ああ、頭ごちゃごちゃしてきた。


ピシンッ
その時、誰かにおでこを叩かれた。


「えっ!?!?」


気が付くと隣の家の住人…彰人が隣の家のベランダにいた。


「なんでお前…」

「ばーか、お前待ってたんだよ。考え事するとき、お前必ずベランダでるから」

「っ…!!」


なぜだか、目の前の彰人が頼もしく見えた。
気が付かないうちに、精神が疲れていたようだ。
だって相手は彰人だもん。


「で、何て言われた?」

「…高梨の昔話とか…関さんの話とか」

「あとは…?」

「あと…高梨が好きかって聞かれた」

「………なんて答えたんだよ」


彰人はちょっと眉をピクッとさせた。
…彰人がちょっと不機嫌になるとき、こうなる。


「YES I am!!って答えた」

「ぶっ!!ちょ…お前コーラ返せよ」

「汚っ!!なんで私が返すんだよ!!!」


コイツ汚い。
盛大に吹き出しおった。