私は母さんに夕飯は外で済ます、とメールを送る。
席に座って、セットの飲み物にストローをブッ挿す。
…いつも通りの動作だけど、今は非常に緊張してるんだ、これが。
目の前の関さんは、飲み物だけ。
「よく食べるんだね」
「え!!?あ…うん、まあね!」
別に大したことない会話でも、過剰に反応してしまう。
あんなに自信満々に高梨置いてきたのに、私は実際チキンだ。
めっさチキンでヘタレだ。
「舞香ちゃんから聞いたよ。…私と涼平くん、付き合ってたこと知らなかったんだね」
「…あのときは本当にゴメンね。気を使えず…」
「ううん、気にしないで」
なんかドキドキしてる。
この空気好きじゃないよ…。
なんだか機械的だから。
もう帰りたいよ。
もうチキンでいいから帰りたいよ。
今日から私は小鳥真兎でいいから。
鳥か兎かどっちやね~ん!てね…(汗)
「…率直に聞いていいかな?…涼平くんのこと好き?」
「…ん??」
…ん?
涼平くんのこと好き?
-涼平くんのこと好き?
--涼平くんのこと好き?(エコー)
《Do you like Ryohei?》
「Yes I am!!!」
「え…!?」
ま ち が え た。
間違えたよ。
Do~で聞かれたら、doで答えなきゃ。
じゃねえよ、なんで英語で答えてんだよ。
関さん、目が点だよ。
なにしとんだ私は。


