それからずっとゲーセンで時間を潰して、6時くらいで解散、ということになった。
「なんだかんだで 楽しかったよ。ついてきてもらって悪いね!」
「やっと俺の必要性が分かったか!!」
「この野郎、調子に乗りやがって!」
ぺしんっと彰人の頭を殴ってやる。
「……」
「涼平ー?」
「まーたどっかにトリップしてるよコイツ」
高梨は少しうつむきながら、険しい表情をしている。
本当にさっきから、心ここにあらずって感じ。
「ちょっとー!?起きてま」
「あー、もう耐えらんねえ!!!!」
「Σっ!!??」
私?
私に怒ってんの?
そりゃもう怖い。
正直にいうと余りの怖さに、泣きそうな私。
顔をみると高梨は絶対に怒ってるようだった。
「ご…ごめ」
「いい加減にしろよ!!彩音!!!」
「ひっ!!ごめんなさい!!!」
私は怒鳴る高梨に反射的に謝ってしまった。
ん?彩音?
振り返ると、確かにそこには関さんがいた。
なんで、いるんだ?
「…涼平くん…」
高梨は振り返って、凄い勢いで関さんを睨みつけている。
こんな高梨見たことがない。
怖い。
刺すような鋭利な視線。
「お前…いつまで俺に付きまとうんだよ!!」
「ちょ、涼平…」
彰人が止めに入るけど、そんなんじゃこの険悪な空気を止めることは出来ない。
私はきっと高梨と関さんの問題だから、私と彰人は消えるべきだと思い彰人の腕を掴む。
「彰人…いこう」
「え?待てよ真兎」
「市ノ瀬さん、あなたに話があるの」


