「と、とりあえず、検討しよう」

「検討って…ビキニじゃなければ、あのワンピースタイプにする?」

「…それはちょっと」

「はい、じゃあ試着!!」


ビキニを無理やり押しつけられて、仕方なく試着室に入る。
ビキニってすでに下着だよな…。
ここまで来たなら仕方ない!!!

なんとか着替えて、頭だけカーテンの外に出す。


「あれ彰人だけ?」

「涼平は"俺は合宿まで見ない"だってさ」


何だよ着せといて。


「早く出てこいよ」

「え…うん…わかってる」


…恥ずかしい。
なんで男と来たんだろうと今更ながら後悔。
っていうか彰人だから貶されるのでは…?


「なにモジモジしてんだよ、お前らしくもない。開けるぞ」

「ああ、ちょっと!!!」


彰人によって勢いよく開かれるカーテン。
ちょ…心の準備がっ!!!


「…っ!!!」


シャーッ

即座に閉められた。
どういうこと!?
そんなに酷かったのか水着姿。
なんも言われなかったから、凹むぞ私!!
再びカーテンから頭だけ出す。


「…酷かったのか」

「いや…ちげえよ」

「じゃあなんで、反射的に閉めたんだよ。凹むぞ私」

「…にっ…似合ってました!!!!ということで着替えろ!!!////」


似合ってました?
そんなそっぽ向いて言うか!?

でも真っ赤だったからきっと本音だ。
このヤロー、素直じゃないなっ!

ちょっと嬉しかったりするけどな!