私は集中していた。
私実は勉強出来ないわけじゃない。
やらないだけ。
スイッチ入ると頑張るのが私。
問題集を5ページ進めたところで、顔をあげる。
「あら?椎名と彰人は?」
気が付けば隣に高梨、それだけだった。
時計を見れば始めてから2時間たっていた。
「彰人がダレてアイス買いに行ったよ」
あー想像つく。
無理!やってらんねー!
真兎の邪魔しよ。
って言ってたんだろうな。
で椎名に止められるパターンね。
「お前は行かなかったのか?」
「だって俺んちだし。市ノ瀬、気が付いたら誰もいませんでしたなんて寂しいでしょ?」
「別にさみしくはねーよ…」
私は兎か。
寂しいと死んじゃう子か!
意味わかんねぇよ!
「…実は寂しがり屋でしょ、市ノ瀬」
「初めて言われたわ」
意味わからない高梨を放置して再びシャーペンを握ると、頬に冷たいものが当てられた。
「ひぇっ!!」
「あはは、ナイスリアクション!」
「なんだよっ!!」
「かまちょ。いいじゃん、2時間ぶっ通しでやったんだから!!」
高梨は楽しそうに言う。
なんか2人の時大分ハメ外してないか?


